せっつく、ツクツクボウシ
- 山本省三
- 2021年8月27日
- 読了時間: 1分
八月に入ると、ツクツクボウシが鳴き出します。
子どもの頃は、この声を聞くと、気分が落ち込みました。
それは、夏の盛りが過ぎ、夏休みも半分が終わったことを知らせる合図だったからです。
母親が言うには、どんどん鳴き方が早くなるとのこと。
まるで、夏休みの宿題を早く済ませろとせっつくように。
それでもこのセミを嫌いではありませんでした。
色がきれいで、少し小型でスマート、すばしっこくて捕まえるのが困難なところが魅力だったのです。

Comments