消えない年齢差

配信サービスが独自に作る映画より、やはり映画会社が映画館での公開を目ざして制作する作品の方が見応えがある気がしていたのですが、最近はそうとも言えません。 先日観たネットフリックスのオリジナル作『消えない罪』は、脚本も映像も申し分ない出来と思えました。...

群青豆

グンジョウマメを知っていますか。 子どものころ、リュウノヒゲになる実をそう呼んでいました。 たぶん漢字で書くと群青豆。 名前の通り、赤い実の多い植物の中では珍しく、紺に近い青色をしています。 これを竹筒で作った鉄砲に詰め、玉代わりに使って遊んだものです。...

幻のロンドン

本当なら、年初はロンドンに行くはずでした。 二女の大学院の卒業式が開かれるので、列席するつもりだったのです。 角帽とガウン姿を一目見たかったのと、するかどうかは不明でしたが、映画の『チップス先生、さようなら』のワンシーンのように、角帽が一斉に空に舞うのも楽しみにしていたので...

凍えたブドウ

年末に、長女の小学校からの友人がカナダから帰国しました。 到着時はホテルに缶詰めになったそうですが、大事に抱えて持ってきてくれたお土産は、アイスワインでした。 琥珀色をしていて、とろりと甘いのが特長です。 甘いワインは苦手なのですが、これは後味がすっきりで別格の味わいです。...

半魚人になれるか

今、製作中の絵本で、飽和潜水士の存在を知りました。 生身の人間が、水深300メートル以上の深海で作業するのです。 単純に考えると、300メートルの深さの水圧は地上の1気圧の30倍、全身に30キログラムの圧力がかかるのです。...

タコ足メロン

先日、神奈川県立近代美術館鎌倉別館で開崔中の『フィリアー今道子』展に行ってきました。 フィリアとはギリシャ語で愛の意味だそう。 100点を超える作品は一部を除いてモノクロームの写真ですが、写っているのは、動植物などから作られたオブジェです。...

へそ石

家の近くの海岸を散歩していると、よく見かけるのがへそ石。 この辺りは全国でも有名な産地のようです。 石にぽっかり空いた小さな穴。 できる原因は、生き物の巣穴の跡とのこと。 最近、大きくて深いものを見つけたので、拾ってきました。 真水に一週間ほど浸して塩抜きし、その後乾燥。...

何かけよう

カキの季節になりました。好きなのがフライ。 でも揚げ立てを前にして迷います。 タルタルソースかウスターソースか、あるいは塩、または醤油か。 たいていまずウスターで、次にタルタルと交互にかけて食べます。 数があるときには、塩、醤油も。 カキの味が際立っておいしいのです。...

俳優、そして監督

『田中絹代―女優として、監督として』という、鎌倉の川喜多映画記念館で開かれている展覧会を見てきました。 俳優としての印象が強い田中ですが、劇映画も六本監督していると聞き、驚きました。 女性としては日本で二人目だそうです。...

修学旅行で目覚めた?

久しぶりに鎌倉に出かけました。 いくつかの展覧会を見た後、前から行きたかったうどん屋に入ると、カウンターだけの店内は、お昼前でガラガラ。 でもその内に修学旅行生がグループで幾組もやってきて満席に。 グルメサイトでの評判を聞きつけてやってきたのでしょう。...

異端の鳥は異端か

2019年に作られたのチェコ、ウクライナ映画の『異端の鳥』を観ました。 モノクロですが3時間近い大作でした。原作は1965年に発表され、その衝撃度から、数々のバッシングを受けたとのこと。 映画もショックなシーンが数々あり、映画祭での上映時には途中で席を立つ人が続出したそうで...

何も聞かない

先日、朝日新聞に、本人も理由がわからないまま不登校になってしまった子ども記事が載っていました。 自分自身は体育が超苦手だったので、その授業がある日や運動会には、学校を休みたくなったのを覚えています。 友人は、小学生の時、昼休みの過ごし方がわからず不登校になった時期があったそ...

グッピー大繁殖

尾ひれが大きく、体色も豊富なグッピーを買い始めて15年ほどになります。 最初は10匹ほどでしたが、なぜかどんどん増えて、今は100匹以上、数えたことがないので、というよりも泳ぎ回るので数えるのが不可能なため、正確な数はわかりません。...

消えた隣家

カーテンを開けると、今まで見たことない風景が広がっていました。 庭木の間からのぞくのは、遠くのマンションや山並み。 隣家が建て替えのため、取り壊されたのです。 工事中はシートで覆われていたので変化には気づかず。 一夜明けてシートが外され、出現した異世界。...

なぜか人気のアリクイ

十年以上前に出版した動物ふしぎ発見シリーズの中の一冊『アリクイの口のなぞが、ついにとけた!』(くもん出版)が、ここのところおかげさまで版を重ねています。 シリーズの他のパンダ、ゾウ、ペンギン、アザラシに比べると、一番なじみが少ない動物かと思いますが、密かなアリクイブームが来...

N.Y.のババヘラ

見逃していたN.Y.が舞台の『イン・ザ・ハイツ』が、近くの映画館で、一日だけ上映されると知り、駆けつけることに。 来日のステージも観ましたが、映画的な仕掛けが満載でまた違った作品になっていました。 物語のポイントで登場するプエルトリコのかき氷売りのピラグアで思い浮かんだのが...

庭にキノコ

秋ですね。 今年も庭にキノコがにょきにょき。と言っても狭いので5、6本です。 大きさはかなりあって、傘の直径は6センチほど。 毎年、同じ種類のものが生えます。きっと菌が棲みついているのですね。 灰色で、傘や柄は薄いクリーム色。...

あたたかいな、みちのく童話賞

みちのく童話賞の入賞作品集『ひかり』が送られてきました。 今年が第1回目で、所属する日本児童文芸家協会も後援しています。 大賞のみどりネコさんの書かれた『まほうの天ぷら』は、あたたかさとおいしさとやさしさが伝わってくる作品でした。...

シンデレラの罠

フランスのミステリーに、自分が被害者か犯人かわからないという設定の『シンデレラの罠』という名作があります。 ところで本家の『シンデレラ』は今や罠というか、このまま子供に読ませていいのかという要素がいっぱい。 美醜や貧富の差別、王子の現れるのを待つ女性像、結婚こそ女性の最大の...

ナッツケーキが食べたい!

テレビでイギリスの園芸番組を見ていたら、クルミの木とリスがいるお城の庭園が出てきました。 後半は、庭より収穫したクルミで作る料理の紹介が主流に。 当てが外れたと思いつつ見ていると、クルミをこれでもかと入れたパウンドケーキに目と舌が奪われてしまいました。...